遺品整理の費用はいくら?|間取り別の相場と、後悔しない進め方
大切な方を亡くしたあとに残る実家の片付けや遺品の整理は、気持ちの整理がつかないまま進めなければならないことも多い、負担の大きな作業です。遠方に住んでいて何度も通えない、物が多くて家族だけでは手に負えない、賃貸の退去期限が迫っている。そうした事情から、専門の業者に依頼する方が増えています。
このページでは、遺品整理の費用を間取り別の相場表で先に提示したうえで、このページで紹介する「遺品整理110番」の公式料金との違い、金額が決まる要素、業者選びのチェックリストまでを整理しました。故人の所有物を扱う繊細なテーマですので、急いで決めず、納得できる形で進めるための材料としてお使いください。
先に結論:遺品整理の費用の目安
- 一般的な料金相場は間取りで決まります。1R・1Kで3万〜8万円、2LDKで12万〜30万円、4LDK以上で22万〜60万円が目安です(作業人数・作業時間を含む。出典はページ末尾)。
- 遺品整理110番の公式料金は16,500円〜(税込)と案内されていますが、これは最小規模のケースを想定した目安(入口の金額)です。実際の総額は現場の状況で大きく変わり、訪問見積もりで初めて確定します。
- 訪問見積もり前の金額は、どの業者でも目安にすぎません。事情が許す限り2〜3社の相見積もりを取り、内訳を比べて決めてください。
- 遺品の買取を受けられる場合がありますが、買取で回収費用が無料になったり相殺されたりするとは限りません。買取額を前提に予算を組まないことが大切です。
このページの内容
※公式料金は16,500円〜(税込)と案内されていますが目安です。総額は訪問見積もりで確定します。相談・訪問見積もりの費用条件は公式サイトでご確認ください。
費用の相場|間取り別の目安と公式料金の違い
遺品整理の料金は、部屋の広さ(間取り)を軸に決まるのが一般的です。比較メディア「みんなの遺品整理」(株式会社LIFULL senior運営)が公開している相場表では、間取りごとに料金相場と作業人数・作業時間が示されています。
| 間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K | 30,000円〜80,000円 | 1〜2名 | 1〜3時間 |
| 1DK | 50,000円〜120,000円 | 2〜3名 | 2〜4時間 |
| 1LDK | 70,000円〜200,000円 | 2〜4名 | 2〜6時間 |
| 2DK | 90,000円〜250,000円 | 2〜5名 | 2〜6時間 |
| 2LDK | 120,000円〜300,000円 | 3〜6名 | 3〜8時間 |
| 3DK | 150,000円〜400,000円 | 3〜7名 | 4〜10時間 |
| 3LDK | 170,000円〜500,000円 | 4〜8名 | 5〜12時間 |
| 4LDK以上 | 220,000円〜600,000円 | 4〜10名 | 6〜15時間 |
※出典:みんなの遺品整理の公開相場表(ページ末尾に出典を記載)。上記は作業費・人件費・車両費・回収運搬費・廃棄物処理費など基本的な料金を合わせた概算で、ゴミ屋敷の清掃や特殊清掃が加わる場合は費用が大きく異なります。
一方、遺品整理110番の公式料金は「16,500円〜」です。この2つは前提が違います。相場表は「間取り全体を整理する作業の総額」の水準で、16,500円〜は「最も小さい規模の作業から」の入口の金額です。同じ1Rの整理でも、荷物の量や搬出条件によって相場表の範囲(3万〜8万円)に入ることが十分ありえます。「16,500円で実家全体が片付く」という意味ではありませんので、混同しないよう注意してください。
| 項目 | 内容(遺品整理110番・公式情報・2026年10月時点) |
|---|---|
| 料金の目安 | 16,500円〜(税込)。現場状況により大きく変動する目安です |
| 受付・対応 | 24時間365日受付、全国対応 |
| 相談・訪問見積もり | 公式サイトでご確認ください |
| オプション | 遺品の買取、供養、配送などの案内があります(内容・料金は事前確認を) |
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社(東京証券取引所グロース市場上場) |
金額が決まる要素
- 部屋の広さと荷物の量:間取りが同じでも、荷物が天井近くまで積み上がっている現場と、家具数点だけの現場では作業量がまったく違います。
- 作業員の人数と作業時間:相場表の通り、規模が大きいほど人数・時間が増え、それがそのまま金額に反映されます。
- 搬出経路:エレベーターの有無、階数、トラックを横付けできるかどうかで手間が変わります。
- オプションの有無:買取、供養、形見の配送、ハウスクリーニングなどを追加すれば総額は上がります。
- 特殊な事情:孤独死の現場の特殊清掃、ゴミ屋敷化した住居の片付けなどは、通常の整理とは別建ての費用になります。
費用の見通し例|2LDKの実家の場合
例:2LDKの実家を、家族が遠方のため業者に依頼する場合
相場表(みんなの遺品整理)では、2LDKは120,000円〜300,000円、作業員3〜6名、作業時間3〜8時間が目安です。荷物が標準的な量で、エレベーターのあるマンションなら範囲の下限寄り、戸建てで物置や納戸まで荷物が多い場合は上限寄りになると見ておくと、見通しを立てやすくなります。
この例で遺品整理110番に相談する場合も、公式の「16,500円〜」ではなく、まずこの相場の幅を前提に予算を考え、訪問見積もりで総額を確定させるのが正しい順序です。見積もりが相場の範囲を大きく外れる場合は、内訳(人数・時間・オプション)の説明を求め、他社の見積もりと比較してください。
なお、見積もりの金額だけで判断せず、次章のチェックリストにある「内訳の明瞭さ」「処分方法の適正さ」まで含めて比べることが、後悔しないための要点です。
向いている人・向いていない人
遺品整理110番への相談が向いている人
- 遠方に住んでいて実家に何度も通えず、まず相談窓口と訪問見積もりがほしい人
- 賃貸の退去期限など、時期の制約がある人
- 荷物が多く、家族だけでは搬出まで手が回らない人
- 24時間365日受付・全国対応の窓口で、地方の実家でも相談したい人
向いていない人
- 時間をかけて家族で少しずつ整理したい人(急がない場合は、自治体の粗大ごみ回収を併用しながら自分たちで進める方が費用を抑えられます)
- 遺品整理士の在籍など資格面を重視し、専門業者を直接指名して頼みたい人(加盟店紹介型のため、担当する加盟店は地域によって決まります)
- 買取額を前提に費用を相殺したい人(買取の対象・金額は品物次第で、相殺が前提の進め方はおすすめしません)
利用の流れ
- 相談:電話またはWebから相談します。故人の住まいの状況、間取り、希望時期などを伝えます。
- 訪問見積もり:担当者が現地を確認し、作業内容と金額を提示します。この時点で、総額・追加料金の条件・作業範囲を書面で確認してください。
- 作業:日程を決めて作業に入ります。遺品の仕分け、貴重品の探索、搬出・処分などを進めます。残したいもの・探してほしいものは事前に具体的に伝えておきましょう。
- 支払い:作業内容と金額に相違がないかを確認してから支払います。
業者選び・見積もりチェックリスト
遺品整理の業者選びでは、次の項目を基準に比べることが、比較メディアでも共通してすすめられています。見積もりを受け取ったら、契約の前に確認してください。
- 見積書に内訳(作業費・人件費・車両費・処分費など)が分かれて書かれているか。「一式」だけの見積もりは避ける
- 追加料金が発生する条件(荷物が想定より多かった場合など)が明示されているか
- 遺品整理士などの資格を持つスタッフがいるか(専門性の目安になります)
- 回収した不用品の処分方法が適正か。一般廃棄物収集運搬業の許可や、提携先の処理ルートを確認できるか
- 貴重品(通帳・印鑑・権利書・保険証券など)の探索と受け渡しの手順が決まっているか
- 処分に迷うものを「保留」として分けておけるか、供養や形見の配送に対応できるか
- 見積もり後にその場で契約を迫られないか。持ち帰って家族と相談できるか
- 相見積もりを取る場合、各社に同じ条件(間取り・荷物量・期限)を伝えて比べているか
よくあるトラブルと回避策
作業後に高額な追加料金を請求される
「見積もりより荷物が多かった」などの理由で、作業後に金額が跳ね上がるトラブルは、片付け・回収の分野で繰り返し報告されています。回避策は、追加料金が発生する条件を見積もりの段階で書面に落としておくことです。極端に安い見積もりは、後からの追加徴収を前提にしている場合があるため、相場表と比べて安すぎる場合も内訳を確認してください。
回収品が不法投棄される
悪質な業者が回収した不用品を不法投棄する事例があり、不法投棄された場合、依頼した側も責任を問われかねません。業者が自治体の許可を持っているか、処分先・提携先を説明できるかを見積もり時に確認しましょう。
貴重品・思い出の品を誤って処分してしまう
処分してしまったものは元に戻せません。遺言書、通帳・印鑑、不動産の権利書、保険証券などは作業前にご家族で確認し、必要なら手元に保管を。「探してほしいもの」「残すもの」は具体的にリスト化して業者へ渡しておくと、誤処分の防止になります。
買取額を前提に契約してしまう
「買取で安くなります」という説明を聞いて契約したものの、実際の買取額がわずかで、総額は相場と変わらなかった、という行き違いも起こりえます。買取は結果として付くものと考え、判断は見積もりの総額そのもので行ってください。
遺品整理110番の仕組みと注意点
遺品整理110番は、シェアリングテクノロジー株式会社(東京証券取引所グロース市場上場)が運営する、消費者と地域の専門業者(加盟店)をつなぐ紹介サービスです。自社施工ではなく加盟店紹介型である点は、申し込み前に理解しておいてください。運営会社のIR資料では、運営サービス全体のお客さまクレーム率(約0.20%、2025年9月期第1四半期)が開示されています。ただしこれは運営サービス合算の数値で、遺品整理110番単体の数値ではありません。
申し込み前に確認しておくこと
- 実作業は地域の加盟店が行います。対応の仕方には地域や加盟店によって差が出る場合があります。
- 「16,500円〜」は目安です。実際の金額は現場の状況によって大きく変動します。訪問見積もりで提示された総額と追加料金の条件を、書面で確認してから契約してください。
- 買取で費用が無料・相殺になるとは限りません。買取の対象や金額は品物の状態によって決まります。見積もり総額で判断してください。
- 相見積もりを推奨します。金額も対応も業者によって差があります。事情が許す限り、2〜3社から見積もりを取り、内訳を比べて決めてください。
比較の選択肢:不用品回収の一括見積もり「ぽいみつ」
遺品整理と不用品の処分をあわせて複数社の見積もりを比べたい場合は、一括見積もりサービス「ぽいみつ」(運営:株式会社ロイド)を使う方法もあります。最大5社まで、利用・見積もりは無料、会員登録は不要です。ただし、申し込むと複数業者から電話連絡が来ること、契約は各業者との直接契約になり、ぽいみつの運営会社はキャンセル・返金の受付をしていないことは、あらかじめ知っておいてください。詳しい注意点は不用品回収ガイドにまとめています。
ぽいみつで複数社の見積もりを取る(公式サイト)費用を抑えるために、事前にできること
- 残すもの・探すものを先に決めておく。ご家族で写真や手紙、貴重品などの所在を先に確認しておくと、当日の仕分けが進みやすく、作業時間の短縮につながる場合があります。
- 自分で出せるものは自治体回収も使う。量が限られる場合は、自治体の粗大ごみ回収で出せるものから先に減らしておく方法もあります。
- 買取はリサイクルショップ等も含めて検討する。状態の良い家具・家電は、専門の買取窓口の方が評価される場合もあります。遺品整理の見積もりと並行して相談してもよいでしょう。
- 空き家のまま長く放置しない。整理を先延ばしにすると、建物の傷みや管理の手間が増えていきます。気持ちの整理がつく範囲で、少しずつでも進めることが結果的に負担を減らします。
よくある質問
- Q. 遺品整理の費用は結局いくらかかりますか?
- 間取りが目安になります。公開相場では1R・1Kで3万〜8万円、2LDKで12万〜30万円、4LDK以上で22万〜60万円です(作業人数・時間を含む概算)。荷物の量や搬出条件、オプションで変わるため、正確な金額は訪問見積もりで確認してください。遺品整理110番の公式料金「16,500円〜」は最小規模の目安であり、総額とは前提が異なります。
- Q. 見積もりだけでも依頼できますか?
- 相談や見積もりの可否・条件は公式サイトでご確認ください。訪問見積もりを受けても、その場で契約を決める必要はありません。持ち帰って家族と相談してから決めて問題ありません。
- Q. 相見積もりはどう取ればいいですか?
- 各社に同じ条件(間取り、荷物のおおよその量、希望時期、退去期限など)を伝えて見積もりを取り、総額と内訳、追加料金の条件を並べて比べてください。金額の安さだけでなく、処分方法の説明や貴重品の扱いも比較の項目に入れましょう。
- Q. 買取で費用は安くなりますか?
- 買取対象になる品物があれば、その分が差し引かれる場合はあります。ただし対象や金額は品物次第で、無料になる・相殺されると決まっているわけではありません。見積もり総額で判断してください。
- Q. 立ち会いは必要ですか?
- 遠方の場合の対応可否は業者によって異なります。見積もりの際に、立ち会いの要否や作業報告の方法を確認しておきましょう。
- Q. 特殊清掃が必要な場合はどうなりますか?
- 孤独死の現場など特殊清掃が必要な場合は、通常の遺品整理とは別の作業・費用になります。相場表の金額にも含まれていません。現場の状況を相談の段階で正直に伝え、対応できる業者かどうかと見積もりの内訳を確認してください。
- Q. 急ぎでも対応してもらえますか?
- 退去期限などの事情がある場合は、相談の段階で期限を伝えてください。地域や時期によっては希望日に添えないこともあるため、早めの相談が安心です。
まとめ
遺品整理の費用は「間取りと荷物の量」でおおよその相場が見えますが、最終的には訪問見積もりの総額で判断するものです。遺品整理110番は24時間365日・全国対応の相談窓口として使いやすい一方、公式料金は目安であり、実作業は加盟店が行います。相場表で水準をつかみ、相見積もりで内訳を比べ、書面で総額を確認してから契約する。この順序を守ることが、後悔しないための要点です。
遺品整理110番で相談・訪問見積もりを申し込む(公式サイト)情報の確認日:2026年10月24日
出典:遺品整理110番 公式サイト(料金・対応内容)。間取り別の相場・作業人数・作業時間は、みんなの遺品整理(株式会社LIFULL senior運営)の公開相場表に基づきます。掲載価格は2026年10月時点の公式情報です。最新の料金・サービス内容は公式サイトでご確認ください。